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★『午前中』の時間約束が許されなくて!(定時) [5S・5定]

 
 もう30年以上も前のことだろうか、ある朝私にトップ報告の指示があり、私は『午前中に報告します』と返事申し上げた。
 それを聞かれた当時の取締役製作所長(社員4,500人程度の事業所だった)の反応は、『君は私を「午前中のいつ来るのか、もう来るのか?」ずっと待機させるのか? 所長としての私は忙しくて刻々のタイム・シェアリングをしながら仕事をしている。午前中という長時間、君に拘束される訳には行かない。』だった。
 私は即座に『12時に報告に参ります!』と申し上げたが、所長の反応は『それで結構だ。私は君を12時に待つことにする。』 だった。
 私はこの時、“午前中”と“12時”が根本的に異なることを教えられ、以後『・・・中」などという曖昧言葉を二度と使うまいと心に決めた。
 “今日中”とか“今月中”どころか、“出来るだけ早く”とか“しばらく”などと 曖昧言葉が氾濫してはいないだろうか?
 5S5定を語る中の『5定の一つ定時』とは決して曖昧であってはならず、明確な時間指定であって、そのケースによっては秒単位の要求となるのである。
 実はこの19日(土)、当時の所長でその後副社長、海外合弁企業の社長も歴任された H.氏にお会いすることになっている。
 当時所属した部門のOB会の席にお招きしているのである。
 H.氏は絶えず私の職務の上司であり続けられて、事あるごとに厳しく、特にマネージメントの何であるかを自らの言動で示していただき、ご指導いただいてきたが、久しぶりにお会いできる喜びを感じている。
 氏には、そのほかにも多くのご教訓を頂いていて、今ある私の仕事をするスタンス、言動にもその多くが生きている。
『H.氏団長で、技術調査目的で米国企業訪問時;クライスラー社』[バッド(下向き矢印)]
AT技術調査団モザイク.jpg
[グッド(上向き矢印)](左から2人目がH.氏で、右から二人目が若きころの筆者)
 ところで先の『5』とは、語る人や企業によっても異なり、時には『3定』になったりもするが、私は『必要なものが、必要なだけ、必要なに、必要とする置へ、適正な品で提供されること』としている。
 先のトップ報告の事例では時間のことをいっているが、この時の報告には当然のことながら『5定』が求められていたことはいうまでもない。

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ロス

はじめてコメントさせて頂きます。
「午前中」のお話、ガツンと心を打たれた感じです。
私は自分に自信がないのか「・・・中」とか曖昧な表現をよく使っていることに反省します。 最近も逆に先方との約束時間でかなり私は待たされてしまい、製作所長のように「長時間もあなたに拘束された・・・」と文句を言ったことを思い出します。
学びに繋がります。有難うございます。
by ロス (2011-06-05 16:42) 

ダイナミック・ヒデ

ロスさん!
趣味のブログにかまけて、そして実務のQC教育、品質マネージメント教育指導などでこちらのブログチェック、更新が滞っていました。
放置状態でごめんなさい!
気持ちのぶんで復活します。
遅ればせながら、コメントありがとうございました。
by ダイナミック・ヒデ (2012-04-03 12:11) 

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