★時処位を忘れず三次元でマネージメントを [マネージメント]
もう半世紀も前の高校時代、数学の先生が黒板に書かれた文字が『時処位』だったが、未だに心に刻み自身の行動の基準においている。
特に昨今、5S5定とか新5S或いはマネージメントなどを語るに及んで、この言葉の意味合いを次代の人に伝えようとしている。
この言葉には深くて重い意味があるが、この限られたスペースは語り尽くせないので私なりの理解と表現で簡潔に記しておくことにする。
①『時』;
“時”は時間であり、いうならば「今、この時、このタイミング」である。
例えば企業の経営方針を受けて、自分は「今のこの時期に何をなすべきか!」、その時間軸、タイミング的な位置づけであり、時を失しない行動を求めている。
②『処』;“処”は所であり、企業でいうなら「部門、チーム、工場のラインなど」である。
管理監督者自身として、「この組織の役割において何をなすべきか!」、そのエリア的、部門的な位置付け知って責任を果たせといっている。
③『位』;“位”は階層的ポジションであり、「地位、職位・役職など」である。
組織を預かる管理監督者「部長、課長、チームの長として何をなすべきか!」、そのポジション的な位置付け、階層別の役割を知っての行動を求めている。
『じ・しょ・い』と覚えたこの言葉は、私のマネージメント歴における重要なキーワードであり、ある企業で配下にいたTr.君(今は一流企業の部長)とも「タイミング的・エリア的・ポジション的位置づけ」といい、自らの仕事をするスタンスのあり方としてよく語り、確認しあったものである。
この画像にも図解しているように、「時処位」とは三次元で表せる自身の位置づけであり、スタンスの置き場であり、それをしっかり認識することが意味ある仕事の基本だと思っている。
タイミングを失することなく、その所属する部門のありようをしっかり考えて、職責を全うすることとなる。
地元近江の偉人『中江藤樹』 の教えの中にも『時処位』があると聞きますが、今一度しっかり学んでみたいと思っている。
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